暇を持て余した女子大生の日記

暇を持て余した女子大生のブログ。鬱のときに主に筆が進むので読むと鬱になる。

腐女子であることが学生生活で役に立つか

私は腐女子だ。小学校4年生、9歳のときからずっと腐女子をやっている。今、大学二年生で19歳だから、すでに10年腐女子をやっていることになる。

腐女子になったきっかけはインターネットだ。三つ上のいとこに影響されて少年漫画を読んでいた私は、インターネットに触れ始めたときに何か調べてみようと好きだった漫画のタイトルを検索してみた。公式サイトを初めて見て、今となっては大したことないしかけだが、ちょっとしたギミックがあったりしてとてもわくわくしたのを覚えている。

じゃあもうちょっと、となって検索結果を探っていったのがすべての始まりだった。その漫画の登場人物が出てくる腐女子向けのボーイズラブ小説がヒットして、何だろうと思って読んでしまった。読んだ直後、ボーイズラブだと理解した直後はあまりのショックですぐにウインドウを閉じてしまったのを今でも覚えている。しかしそのショックが癖になり、またすぐに検索してしまったのだが。

 

ということで9歳のときから腐女子をやっている。

周りの若い頃からの腐女子の友人は、だいたい母親や姉に影響されてその道に進んだパターンが多い。私はこれを「サラブレッド型」と呼んでいる。一方、私のような、インターネットや本屋に置いてあった同人誌などで偶然出会ってしまったタイプを「突然変異型」と呼んでいる。

 

腐女子になってから10年間生きてきて、そのすべてが学生生活であったわけだが、一体腐女子であったことが役に立ったのか。学生生活に絞って、腐女子であったことの利点を挙げたいと思う。今思いつく限りでは以下の2点だ。

1、友達ができやすい

2、知識が豊富になる

 

1、友達ができやすい

これは圧倒的にできやすい。腐女子であることをお互い確認できたら、とんでもないスピードで仲良くなれる。同じ秘め事を楽しむ同志であるという意識が強いからだ。しかしお互い腐女子であることを確認するのは非常に難しい。腐女子は少なからずアングラな趣味を楽しむ人種であって、もしそうでない人に知られてしまうと、引かれてしまうことも少なくない。探り探りで確認するのが鉄則である。

A「私、漫画とか好きなんだよね!」(まずは腐女子を隠してただの漫画好きをアピールする)

B「へえ!私もだよ!何が好き?」(漫画のジャンルを探る。腐女子が好む漫画であった場合はすぐに食いつく)

A「○○とか!」(腐女子が好む漫画を挙げて様子を見る)

B「え、私も○○好きなんだけど!キャラクターは誰が好き?」(すぐに好きなキャラクターを訊く。腐女子だった場合好きなキャラクターが絶対にいる)

A「▽▽くんと◇◇くん推してる〜!」(2人挙げることによって腐女子として楽しんでいることを暗に示唆する)

B 「マジで!Aさんってもしかして…」(以下略)

こういう命の削り合いをしつつ腐女子であるという確認をとっていく。もし確認がとれたら友達になることは確実である。

しかしこの利点の欠点は、腐女子のコミュニティで生きていくとスクールカーストの高くないオタク層の一員となる確率が高いところだ。まれにキラキラ層に生きる腐女子もいるが、腐女子の要素を上回るキラキラ要素がなくてはならない。腐女子の運命である。

 

2、知識が豊富になる

これは高校生以上になってから顕著になってくるが、いわゆる下ネタの知識が異常なほど豊富になる。高校生男子と渡り合えるのだ。腐女子の勘違いだと思われるかもしれないが、引くほどガチだ。恐ろしいほど渡り合える。そしてたまに上回ってしまうこともある。

また下ネタに対するハードルが低いので簡単に口に出してしまう。高校生男子と会話することはできるが、恋人はできにくくなるだろう。恋人を作りたい人は抑えるべきだ。万が一恋人ができても、仲良くなるまではあまり触れない方がいい。自分の知らない下ネタを話す彼女ほど恐ろしいものはないだろう。腐女子の運命である。

 

10年間365日腐女子をやってきたため、腐女子でなかったころのことは思い出せない。そのため、漫画を腐女子フィルターなしでどうやって楽しむのか、普通の女子が一体どこから下ネタの知識を仕込むのか、わからないことがある。腐女子でなかったなら…と思うこともあるが、どうしようもない。

腐女子の運命である。